留置所に勾留中の被疑者は指定された範囲内で、自分のお金を使用することができます。自弁(じべん)と差弁(さしべん)と言われるものです。
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留置所内の自弁とは
週に1.2回、商品一覧用紙を渡され、そこにチェックを入れることでモノを買うことができます。買えるものは警察署や都道府県によって異なります。
自弁で買える主なものは、お菓子、パン、洗面用具、手紙関係、雑誌です。警察署が近くのコンビニに発注して仕入れていることが多いかと思います。
好きなものというより予め決められているものを選ぶ形式を採用しているところが多いです。雑誌はジャンプなどの少年誌、ヤンマガなどの青年誌、週刊大衆などの年配向け雑誌がレパートリーにあったりします。オカタイ雑誌しか買えないのでは?と思いがちですが、案外ふつうの雑誌が買えます。
手紙も自弁です
留置所で容疑者が被害者や家族、知人に対して手紙を書いているシーンをドラマなどでよく見ます。実はこれ無料では書けないです。手紙、封筒、切手は自弁に含まれるので、それらを購入してはじめて手紙を書くことができます。電報も使えますがこれも自弁扱いでお金を取られます。
留置所内の差弁とは
主に平日の晩御飯時に弁当を追加することを指します。留置所では無料で朝昼晩と食事が支給されますが、量が少なかったり、食べることくらいしか楽しみがなかったりするので、自分でお金を払えばお弁当を追加できるよ、というシステムです。
留置所内の食事は警察署によって異なります。どこの弁当屋に頼むかは警察署それぞれが判断しますし、大きい警察署で食堂があればその食堂が作って出すということもあります。
差し弁の内容
差弁はカレー、カツ丼、日替わり弁当、ご飯大盛り、おかず大盛りなどがあります。差弁はあくまで追加なので、ふつうの食事に追加する形で食べることができます。カレーを頼んだのであれば、留置所内のいつもどおりの食事+カレーを食べることができます。