警察が差し押さえるデジタルデータ 削除したLINE履歴も該当

警察が逮捕状を取って被疑者を逮捕する際、逮捕前に被疑者の自宅から事件の証拠となるものを差し押さえするのが基本です。しかし逮捕状が出ている段階でほとんどの証拠は集まっており、犯人の自宅のモノは他の証拠を補完する意味合いが強いです。

では逮捕前に警察はどんな情報や物証を差し押さえしてるのでしょうか。

LINEなどのデジタル情報の多くは差し押さえている

刑事事件の多くの場合、デジタル情報が証拠になります。デジタル情報とはメールでのやり取り、LINEでのトーク履歴、有るサイトへのアクセス、エクセルファイルなどです。

LINEデータは削除したもの含め差し押さえできる

逮捕される際にもちろん当然のごとく犯人のスマートフォンは差し押さえられます。そうするとLINEの履歴やメールの履歴がスマホアプリ経由で閲覧できるので、「これが証拠になるのか…」と思いがちですが違います。そんなものはとっくに差し押さえて確認されてるんです。

LINEの場合はLINE社に開示請求することで、当事者同士で削除したトーク履歴まで復元されて差し押さえられます。これは確定です。実際にそうだったので。

本人のスマホはあくまで照会して間違いないか確認する程度の利用で、証拠となる電子データはすでに差し押さえて警察がもっていることがほとんどです。

メールデータも差し押さえ

メールを利用する際は、ヤフーメールやGmail、softbank.jpなどのキャリアメールを使用すると思いますが、全て差し押さえ可能です。ただし削除した場合、メール提供会社のサーバーに削除前のものが残っているかどうかはその企業次第なので、削除したものは差し押さえされていないことがあります。

私が利用していたフリーメールはこちらで削除していたメールは警察の差し押さえデータには残っていませんでした。

スマホからのアクセス情報も差し押さえ

スマートフォンからいつどこへアクセスしたか、キャリア側に情報が残っているのでこれも警察が情報開示や差し押さえで把握可能です。ただこれらの情報は膨大なのでスマホ購入から現在まで全てのアクセス履歴が残っていることはないようです。

銀行の取引情報も差し押さえ

これも大きな区分でデジタル情報ですが、いつ誰に送金して、誰から入金が合っていつどこのATMを利用したかなど全て警察は手に入れることができます。

逆に差し押さえできないデータ

なんでも手に入りそうなものですが、警察でも入手が難しいデータも有るようです。例えばiPhoneのロックパスワード。これはApple自体も個人のPASSは保存していないことから、警察が差し押さえで手に入れることはできないです。

また海外のチャットアプリなど、日本に籍を置いていない企業が保有している情報は差し押さえハードルが高いです。TwitterやFacebook、ワッツアップとかなら大企業なので時間をかけて手続きを踏めば差し押さえできますが、日本に支社もなく海外のローカル企業が運営するアプリとかだと難しい可能性が高いです。

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