家族や知人が留置所に入っている場合、最も気になるのが留置所の衛生面や生活環境ではないでしょうか。災害の避難所のような劣悪な環境だったら…とか思いますが、良いとは言えませんが衛生と生活環境は割とまともです。
目次
トイレは房の中に常設です
トイレは留置所内の共同房の中に設置されているのでいつでも利用可能です。合わせて水道も備え付けてあるため、いつでも手を洗うことができます。水による自死を防ぐために水道は貯められないタイプもしくは手しか入らないような構造になっています。
トイレは同居人に気を遣いながら利用
同じ部屋に複数人入ってることが多いのでやはり、トイレのニオイには気を遣います。被疑者同士そんなこと気にする?と思うかもしれませんが普通の人間なので気も遣いますし快適に生活したいのはみんな一緒です。
大を行う際はできるだけ、同居人が取り調べやお風呂など外に出ている時に行ったり、ニオイが篭もらないように流しながら致すのが暗黙のルールになっています。
また小便も下着につくと臭ってくるのでトイレットペーパーでしっかり拭き取って残尿がないように処理してから下着を履くなどの配慮が求められます。こういった気遣いができない人は留置所内から疎まれがちです。
留置所内のお風呂について
次は身体をキレイに保つための必須項目であるお風呂についてです。
お風呂は入れます
お風呂は毎日ではないですが週に2回程度、夏は3回程度の風呂日があります。留置所には浴槽、シャワー設備が備え付けられており個別に20分くらいの時間使うことができます。大規模な留置所だと数人ずつまとめて入ることもあるようですし、浴槽がない警察署だとシャワーだけということもあります。
留置所生活の天敵、髪のフケ・かゆみ
冬の場合は週に2回のお風呂なので髪を3日も洗えない期間があります。そうなるとフケや痒みが結構辛いです。フケやかゆみ放っておけば治るというものではなく一日中寝てるときも辛いです。
もしシャンプーを差し入れ可能で、自分のシャンプーを使える留置所であればフケ・かゆみを防ぐ薬用シャンプーが欲しいです。着替えなんかより良いシャンプーがほしい。
刑務所で坊主にするのは髪のケアが楽だから
ドラマ等で刑務所が描かれているとほどんどの人は坊主頭にしている描写があると思いますがこれは現実にも当てはまります。
坊主=反省していると捉えるのが日本社会ですが、坊主にしている理由は実際は違います。刑務所でも毎日シャワーを浴びれるわけではないため、フケやかゆみに悩まされますが坊主にすることで、髪が蒸れず清潔に保ちやすいから坊主にしています。
留置所は20日や再逮捕があっても40日程度で起訴により釈放されることが多いため、わざわざ整髪を頼んで坊主にする人はほとんどいません。
留置所で洗濯は週1回できます
週に1度、自分の私物の衣類を洗濯に出すことができます。自分で洗うのではなく担当官が洗って乾かしてくれます。留置所に入ると、やたら着替えを持ってくるご家族の方が多いですが、洗濯ができるので最低限以上の衣類は不要なんですよね。
私物は着替えも含めてロッカーに保管されているため着替えが大量にあると書籍などの私物が入らなくなってしまいます。
着替えは風呂のタイミング
着替えるタイミングは指定されていません、申し出れば衣服は交換してもらえますので好きな時に着替えができます。
留置所の中にずっと居て汚れることもないので着替えるのは風呂の日だけ、という人がほとんどです。週2回お風呂に入ることができ、週1回洗濯日がある、という環境であれば、下着は3着あれば洗濯済みのものを着回し続けることが可能です。
留置所での面会で風呂と洗濯のサイクルを聞いて必要最低限たけの着替えを差し入れるようにするのが良いです。
着替えは借りられるが下着とズボンは私物が快適
下着やスウェット、上着など含めて、多少の貸し出し分が留置所内に用意されています。官品(カンピン)と呼ばれているものです。使い古しのものが多いですがTシャツなどの上着はこれで十分だったりします。
肌着は人と共用は好ましくないので自分のものを用意したほうがいいですね。ズボンは腰紐が抜かれていて縛ることができず、ウエストの大きさが合わないとダボダボで脱げてしまいます。よってズボンも私物で用意する方が快適です。
留置所で不衛生だと感じる場面は多くありません。トイレ時の尿も下着につかないようにトイレペーパーで拭き取ってから履くなどキチンと対策していれば何とかなります。
留置所内の温度管理
警察署の留置所にはエアコンがついてるところがほとんどです。常時起動してるわけではありませんが、冬は夜と早朝に暖房が、夏は日中冷房が効いており気温面で過酷ということはありません。
警察署内では節電のためエアコンが効いていない課がありますが、その人達が留置所に入ってくると「ここはあったくていいな…」と漏らすことも多々あります。すると被疑者が「でしょ!入りますか?歓迎しますよ」といった返答する場面がよくあります。
拘置所や刑務所はエアコンなしのところも多いようで、服装で管理する必要があります。