留置所は犯罪の疑いがかかり逮捕され被疑者となった人を、証拠隠滅や逃亡の恐れがあるために勾留するための施設です。
目次
留置所に勾留される理由
上にも書いたように、留置所に勾留される理由は犯罪を犯した罰として、ではありません。捜査している事件の証拠隠滅や逃亡を防ぐために監禁しているというのが主な理由です。
大原則として不拘束で捜査・起訴すべきだけど…
被疑者の時点ではまだ無罪です。留置所での勾留という実質監禁行為を行うのは大変な人権侵害と捉えられます。なので被疑者といえども不拘束にしておくのが司法の大原則なんですが…実際はそういう訳にも行かないのでほとんどの逮捕者は勾留されます。
ちなみに勾留されずに行われる捜査や起訴のことは、在宅捜査や在宅起訴と呼ばれます。テレビでよく聞く書類送検というのは軽微な犯罪の際に実施される送検方法です。この書類送検は基本的に在宅捜査かつ在宅起訴です。書類だけ検察に送られ、自分自身は検察に赴かなくてよい場合を書類送検と呼んでいます。
犯罪者でないので留置所内は基本自由
留置所の段階での肩書は被疑者であり犯罪者ではありません。普通に生活してれば、留置所で怒鳴られたり叱責されることはありませんし、留置所内の他の人と会話するのも昼寝するのも自由です。
留置所はあくまで逃亡、証拠隠滅をさせないことを目的に無罪の人を生活させている施設、ということです。自殺も逃亡の内でしょうから自傷につながるものは留置所に入れられませんし、証拠隠滅を防ぐためにスマホなんかも当然持ち込めないのでかなり制限された自由ではあります。
留置場での呼ばれ方
留置所など勾留施設内では人権が尊重されるという建前で名前では呼ばれず、番号で呼ばれます「3番」みたいな感じですね。
留置所内の担当者は警察官ですが彼らもまた名前を教えてくれず、Bさんなどのアルファベットや、1班の2など数字が振られておりその番号で呼ぶことになります。