留置所の担当者はどんな人か

留置所の担当官イメージ

留置所には留置所専門の担当警察官がついています。これらの人達は刑事捜査官ではなく事件を担当してません。

留置担当者が知っている情報

留置所で被疑者のお世話をしている担当官は逮捕状に書かれている犯罪事実くらいは見ていますが他のことはあまり知りません。

被疑者が犯行を認めているか否認してるか、どんな供述をしているか等の情報も知らないです。ただ当然警察内でパイプはあるでしょうから非公式的な場での情報共有くらいはしてると思いますが。

留置担当者の階級や年齢

当然留置所によって異なるでしょうが、概ね、巡査部長と巡査数名という形が多いようです。巡査が一番下の階級で巡査部長はその一つ上の階級です。巡査部長の上が警部補ですが、警部補クラスで被疑者に食事を出したり、風呂を溜めたりすることはないと思われます。

年齢は20代から30代前半くらいの警察官が多いです。もちろん上長として年配で階級も上の人もいますが、直接被疑者に対応するのは若い人になります。

女性の被疑者は女性警察官が担当する

留置所によって女性の容疑者を収監できるか否かが決まっています。留置所内においても男女の生活スペースは分ける必要があり、例えば仕切りが必要だったり、扉が分かれている必要があります。

女性被疑者が留置所に入る場合は必ず女性警官が担当者に含まれます。少年事件の場合もまた成年の被疑者から隔離されて勾留されます。

留置担当官は3チーム体制が多い

以下のようなローテーションを3チームで回すのが基本です。交番勤務とかもだいたいこの形です。

Aチーム:9月1日の朝から9月2日の朝まで留置所で勤務→9月2日の朝から9月4日の朝まで休み
Bチーム:9月2日の朝から9月3日の朝まで留置所で勤務→9月3日の朝から9月5日の朝まで休み
Cチーム:9月3日の朝から9月4日の朝まで留置所で勤務→9月4日の朝から9月6日の朝まで休み

Aチーム:9月4日の朝から9月5日の朝まで留置所で勤務→9月5日の朝から9月7日の朝まで休み

所属部署は警備課や留置課など

小さな警察署では警備課の中に留置所を担当する人がいる、大きな警察署では留置所を担当する課が専門に置かれてたりします。

留置所担当官と被疑者の関係

規律さえ守って留置所で生活していれば、怒鳴られることも強く何かを言われることもありません。あくまで被疑者であり受刑者ではないので、強く言われる覚えもないです。

雑談や談笑にも応じてくれますし、自分の事件をどうやったら不起訴にできるか、みたいな会話すらします。

被疑者同士が犯罪のことについてアレコレ話してても別に何も言ってこないです。捜査官じゃないので君らのことなんて知ったこっちゃないよ、俺らは生活の世話してるだけってスタンスです。もちろん人によるんでしょうが、留置所内の被疑者と警察官の間柄や会話はかなりフランクです。

当然どこで事件の捜査官と繋がっているか分かりませんので、留置者はみんなそのへんも考えて留置所内で会話しています。

刑事訴訟法を教えてくれる人でもある

勾留、取り調べ、起訴、裁判。こういった項目は主に刑事訴訟法という法律に基づいて進んでいきます。刑事訴訟法に詳しい国民なんてほとんどいませんし、留置所に来るような人であればなおさらです。

自分の勾留のことや今後の流れがわからない時は、遠慮なく留置担当官に聞いてもいいことになってます。自分で調べろ!と法律書を渡されることもなく、普通に教えてくれます。

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