留置所での生活はとにかく「暇」です。そのため差し入れて欲しいものは暇の潰れるものですが、本くらいしかないのでとにかく本が欲しいです。
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最も暇が潰れる本は小説
暇の潰れる本として最も有用なのが小説です。小説は1冊読み終えるまでにそこそこ時間を使えるので留置所内ではかなり有用です。
留置所で貸してもらえる本(官本)は微妙
小説は留置所内でも100冊程度貸し出しがあり官本(かんぼん)と呼ばれています。これら官本は刊行時期が戦後すぐなど、とてつもなく古いものや、誰が読むの…というジャンルのものも多くあまり使えません。なので最新の小説は差し入れて貰えるとありがたいのです。
小説は小さい文庫本で用意するのがベスト
留置所では丸一日取り調べ無しという日もザラにあるので、300ページ程度の小説であれば1日で3冊は読めてしまいます。小説はあってあり過ぎることはありません。
留置所に勾留されている被疑者にはそれぞれロッカーがあり、そこに入りきらない本は宅下げと言って外部の人に引き取ってもらう必要があります。なので小説は容積の少ない文庫本で差し入れるのがマストと言っていいでしょう。
小説が読めるようになると留置所生活が改善
活字を読むのが苦手という人は留置所での時間の使い方にかなり苦労することになります。留置所に入ってる人は、人生で1度も小説を読んだことがないって人も多いです。
たとえ小説が苦手でもこれを機会に小説を読み始めることをオススメします。小説で時間を潰せるかどうかは留置所でのクオリティオブライフを大きく左右します。
小説に慣れるためにオススメの文庫本
小説を読んだことがない、という留置者のご家族や友人もまた小説に詳しくない人が多いかもしれません。小説なんて知らねーよ、選べねーよという人にピンポイントでオススメを紹介していきます。
ストーリーや設定が簡単で面白く、短編となっていて小説が苦手な人でも読みやすい本が以下2冊です。まずこれらを差し入れて小説を読めるようにしてあげるのが良いと思います。
死神の精度/伊坂幸太郎
1週間の調査ののち、その人間の死に〈可〉の判断をくだせば、翌8日目には死が実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。
ナミヤ雑貨店の奇蹟/東野圭吾
悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?
留置所への差入れ小説を選ぶためにオススメの文学賞
多くの小説を差し入れてあげたいと思う人向けに、以下2つの文学賞を紹介しておきます。この賞は非常に庶民的な感覚で面白い本が選ばれているので、このあたりから文庫本として出版されているものを選んでおけば間違いありません。
世間的に知名度のある芥川賞や直木賞の作品は内容が難解なものも多く、小説初心者には到底おススメできません。