警察による家宅捜索、令状まで取ってくるのだから、家の中をひっくり返され何もかも見つけられ、持っていかれるのか。ドラマでは「見つけの山さん」とかもいて、家宅捜索のプロみたいな刑事もいるのかな、という疑問。全く当てはまりません。家宅捜索なんてThat’s 雑です。
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目的物が決まっていてそれ以外興味なし
警察が家宅捜索を実行する際にはもう証拠は出揃っていて、より証拠を強くするために自宅から証拠品を押さえておこうか、くらいのレベルです。
家宅捜索令状と同時に逮捕状も出ている
家宅捜索令状と逮捕状が同時に発行されてるなんてことは日常茶飯事。つまり家宅捜索する前に、既に逮捕状が出てるんです、要は家宅捜索しなくても逮捕はできちゃうんです。そりゃ家宅捜索の重要度も下がるわという感じ。
逮捕に至る証拠がなくて、家宅捜索でなんとか証拠を押さえて逮捕にもっていこう。これは刑事ドラマであるある過ぎるシーンですが、無謀でしょう。だって家宅捜索で証拠が出てこなかったら、容疑者に貴方を疑ってますと知られて逃亡なり隠滅なりされるリスクがありますからね。
目的物があれば引き出しも開けない
目的物、例えば大麻所持の容疑者の大麻そのものとか、LINEで恐喝していたのならそのLINEがインストールされているスマホとか、強制わいせつ系であればその時着てた服とか(被害者に服を見せ、これで間違いないと供述されれば証拠として強まる)です。
この目的のものが見つかれば、タンスの棚を開けることもしません。普通にベッドの下に拳銃隠してても見つからないと思います。私はパソコン内のデータが証拠となるということで、壊れているPCまで含めて数台押収されましたが、隣に転がっていたUSBメモリは放置されて押収されませんでした。データをUSBに移していたらどうしたんでしょう…
家宅捜索による押収物は証拠のほんの一部
家宅捜索で見つかったものが有罪の決定的証拠になるパターンはかなり少ないと思います。多くの事件では家宅捜索の時点で既に有罪の証拠が集まっており、自宅からの押収品は有罪を立証する証拠のほんの一部です。なので警察も真剣に家宅捜索しないのかもしれません。
押収物が決定的証拠になる事案としては薬物所持があります。薬物が出てこないと立証できないことが多いので。こういう事件はやみくもに家宅捜索してくることはなく、確実に薬物が発見できるであろう場面で踏み込んでくることが多いようです。